痛ましい事件です。
シリアという国は僕自身、すごく身近に感じていまして、
渡航歴も7~8回あります。
このアレッポという街も、今でも忘れません。
僕の18年という添乗経験の中で、たった1~2回・・・
「寝坊」して、お客様を待たせた事があるのですが、
その1つの街が、アレッポでした。
宿泊するホテルでランチした後、夏だったこともあり、
暑さが少し落ち着く3時頃までゆっくりホテルで、休憩
しようっという事で、少しうつら、うつらっとして・・・
お客様 「添乗員さん・・・、もう皆さん集まっているのですが!!」
いや~、あの時は恥ずかしかった!!
要塞都市のようなイメージで、スーク(市場)を散策したのを、
今でも覚えています。
そんな思い出深い街が、戦況下にあり、ましてや
無抵抗のジャーナリストが犠牲になるとは・・・、言葉になりません。
今回の事件で、思い出されたのは「エジプト・ルクソール」で
起こった「観光客無差別殺傷テロ」でした。67人の観光客、添乗員、
ガイド、警察官が亡くなりました。銃口を向けられる対象が、
観光客だったんです。観光資源が国家財政の主要なエジプトに
とっては、観光客が激減するという大きな痛手を負いました。
その事が、テロ首謀者には目的であった事から、
目的は達せられました。こうしたテロは、
無差別ではあっても、きちんとした目的があっての
銃乱射だったんです。
個人的な見解ではありますが、今回のアレッポでの
ジャーナリストに向けられた銃口も、
目的があっての事のように思えてなりません。
犠牲となった方の意志を、我々は、これからも
受け継いでいかなければならないっと感じずにはいられません。