こんにちは、ケアショップKです

野田秀樹のお芝居

と聞いて連想するもの

言葉の洪水 早口 独特な解釈と表現

例えば

これは林檎だ赤い いやほんとに赤いのか そもそも赤いとはなにか 赤とは人間が勝手に決めた色ではないのか これは青かもしれない いや青なのだ 違う それは違う いろだ いろとはなにか いろとは人間が勝手に作り出したものではないか そもそもこの地球上にいろなんてものは存在しないのではないか

みたいなことを言ってそう(笑)

幕前に読んだパンフレットにも

『烏は鳥ではないのである。では何だろう?烏の正体は』

とか書いてて、ほらやっぱりようわからん

大丈夫かな 最後まで観れるかな 緊張しながら観た

「フェイクスピア」

やられた~ 参りました! なんじゃこれ

うわぁぁぁぁぁ 野田秀樹 恐るべし!!

確かにわたしの苦手な野田節が髄所にあって辟易もした

こんな写真を見たとて、ただのお芝居にしか見えない

けどそこも計算ですわ きっと

これは観ないと伝わらない この芝居の凄みは分からない

観た方皆さんおっしゃってるように、この感情を伝えるのに、

自分の語彙力のなさに落ち込む

以前読んで、よくわからんかった野田さんの文章

観終わった後に、も一回読んで愕然

自分も当時、同じこのコトバの一群に衝撃を受けてた

30年以上、もっと前ですよ 小学生だったものわたし

でもこの時の気持ちってよく覚えているし

今もその日が来ると、その時と同じ気持ちになるし

同じ言葉に共鳴して何十年もたって同じ空間でその言葉を聞く

それ自体に身震いしたわ

お芝居のラストはもう圧巻

なのに同じ列の方が早々に泣き始め

鼻をすする音が激しすぎ、雰囲気台無しにしてしまってたので

自分はぜったいに鼻をすするまいと決めて

必死に我慢はしたけど、マスク下で鼻水が落ちてしまうほど

感情が暴れん坊将軍になった(←もっと語彙増やせ自分

始まりと終わり

白石さんが「白石加代子です」って登場するんやけど

それがフェイクスピアっていう夢の入口と出口になってた

気がするなぁ

しかしよ

しかし、高橋一生よ!

この人はお芝居の人なんやな ってあらためて思った!

この前の、題名も忘れた良くも悪くも余韻もなかったドラマ

あれとおんなじ人が演じているとは思えない

お芝居でこそ映える人や!ということがよくわかったわー

熱量が体温が伝わってくる演技、くるくる変わる表情

身体いっぱい使っての表現 そしてあの声!

そりゃ、鼻水もでますわこんな芝居をされちゃ

あのね、

こういう高橋一生に騙されてはいけませぬ

高橋一生はとんでもなくすごい役者さんだと思いました

 

大阪初日で、橋爪さんのセリフは飛ぶし

野田さんの演技に高橋さん吹き出すし

でも最後は拍手がなりやまずカテコ5回おまけの1回

最後の最後は野田さんの土下座おじぎで終了

ありがとう、フェイクスピア

最高でした

 

それではまたお会いしましょう☆・゜☆・。