こんにちは、ケアショップKです
突然ですが
富士スピードウェイのメインストレートは
世界最長と言われる1.5キロ
そこをアクセル全開300キロで走る現在のGTカーは
お尻についているウイングを逆向きにつけると
空を飛ぶ、とも言われています
メインストレートの先、1コーナーへの侵入は
「ここで踏まなきゃ曲がれない」というブレーキポイント
ぎりぎりでブレーキを踏む、のではなく蹴り上げて
一気に1速へ落とし、車を押さえつけながら
最小限の小回りで回っていきます
わたしも以前同乗体験をさせてもらい
シートベルトが胸に食い込むくらいのブレーキング、
市販車なのに感じたことのない異次元のブレーキと加速を体感し
一体300キロからのブレーキングとはいかほどのものか
と、ドライバーの止まる・曲がる技術を心からリスペクトしたものです
さて、先日のレースウィークにて、立川様が操る38号車
1コーナーのブレーキポイントでいつものように蹴り上げたブレーキが
一瞬踏んだ感覚があったものの壊れてしまい
ペダルが床につく、完全にブレーキが抜けた状態になりました
300キロでブレーキが利かない状態になったクルマを
そのままのスピードで前方の壁に激突するのを防ぐため
ハンドルを右にきって、300キロのままスピンを強行
クルマは高回転スピンをしながら前にいた車に大ヒット、
2台もろとも大破してしまいました
(いろんなところで画像upされてるので興味ある方はぜひ見て)
ぐちゃぐちゃだわ
燃えてるわ
降りてこないわ
ぎゃーーーー、ですよ。こっちも半狂乱
降りてきたー
と思ったら
もうよれよれで
あぁぁぁぁぁ、もう涙溢れてうるうるうるうる
ヒットした前のクルマには申し訳ないのだけれど、
ヒットしたおかげで速度が緩み最悪の事態を避けることができ、
お二人とも奇跡的に軽症で済みました
立川様も
「自分の身体は大変なことになる。終わった。本当に本気で怖かった」
と感じたとの事
それでも足や身体が痛くて息もできず、燃えているクルマからすぐに降りられず
関係者のみなさんも、観客も、もちろんわたしも肝を冷やしました
クルマは前も後ろもない状態
でもモノコックは完全に守られてる
これが、今のGTカー
そして
メカさんは、車が手元に帰ってきた瞬間から修復を開始
完徹で朝方にはクルマを組み上げました
なにが凄いってこの人たち、組み上げるだけじゃなく
カッティングまで完璧に仕上げちゃう
金色のラインも
テープをカットして
貼り付けていきます
しかも何事もなかったように、「直して当然っす」みたいなね
そして、その間立川様も凄かった
左足は紫色に大きく腫れ、靴も履けない状態なのに
普通に歩いて、「明日は乗りますよー」といつもの調子
いやいや、あなた左足でブレーキ踏めないやん
だいたい怖いやん恐怖体験のあとやし、今も身体痛いでしょうよ
でも、「車直れば乗りまーす」と
ファンもファンで、「大事をとって休んでください」なんて
絶対言わない
無理してでも走ってほしい、クルマは絶対に直して、と
それは、立川様もチームもそしてファンも分かっているから
レクサスをトヨタを背負っている立場上
ブレーキが壊れて大けが、走れないなんてことはあってはならない
ってこと
痛くてもしんどくても飄々といつも通りに、無理をしてでも走ることが、
壊してしまったチームの分まで頑張るってことになるんだってこと
それにそんなクルマを送り出してしまったという
メカさんへの慰めにもなるんだってこと
チームへの信頼回復にもつなげなきゃいけないんだってこと
他のチームの車を壊した、他の人に大けがをさせるところだった
不可抗力とはいえ、自分が原因で巻き起こしてしまったこの事態
300キロでブレーキ利かずに死ぬ思いをした、怖い、痛いなんて感情は
出してる場合じゃない、周りになんと批判されようとも
何としてでも走って償う、みたいな
だから走る。だから走らせる。だから走れーと応援する
みんなの思いがひとつになり
翌日
クルマはスタートに
つきました
モータースポーツのファンはとってもマナーが悪いので
今回のことでも言いたい放題
「もっと謝罪しろー」なんて平気で言う人もいて(゚д゚)!
そういうのも全部受け止めて、38号車はチェッカーを受けました
立川様という人は、「サーキットで起こったことはサーキットで解決する」
というのが信条
「レーシングドライバーは走りで表現するもの」これも立川様の美学(笑)
今回もその走りに、その心持ちに感動させていただきました
20年来のファンとしては
今回の対応に「立川様、大人になったねー」と目を細めながらw
でも今回は、本当に旅立っちゃうのかと思ったし、
ご本人のいうようにもうクルマには乗れない身体になるのか、
と青ざめました
ほんとね困るんですよ、20年も応援してると
もはや生活の一部、人生の一部、息をするように応援をしているわけで
突然いなくなられても困る!勝手にいなくなってもらっては困る!
今、マシンは安全性が向上し事故で亡くなることはほぼない
でもほんとに今回はだめかと思った、怖かった
松本さんに逢いに行ったついでに立川様も、
なんてことにならなくてよかったよー←ほんと、シャレなんない💦
立川様、いついつまでもお元気でお願いしますよ
わたしも、立川様がドライバー最後の日を迎えるその日まで
ぴったりひっついて、見届けさせていただきます
今日も明日もあさっても、立川様を応援できることに感謝!
ありがとうたっつん、大好きだよ―――
‥これ会社のブログに書くことか?!
ま、いっか。
命落としかけてびっくりしたってことでスルーして('ω')ノ
それではまた、お会いしましょう