こんにちは、ケアショップKです
少し前の話になりますが、
訪問介護のブログに、
アシスト付き車いすのことが書かれてありました。
ご利用者さまも喜んでいただいていた、ということで
とてもうれしかったです。
というわけで、
今日は福祉用具のことを、少し書いてみようかと思います。
福祉用具の仕事はいわば営業。
営業職といえば
数字がすべて、評価されるのは数字、です。
なので、売り上げを上げることを目標に日々飛びまわり続けます。
今や福祉用具を扱う会社はとても多く、
少しでも数字をあげるためみんな必死です。
だから、いっぱい売り込んでたくさんの福祉用具を使っていただいて
売り上げがあがった、ばんざーい、これでいいのだ
・・というわけにいかないのが、福祉用具の奥深いところ。
福祉用具はただ単にモノをお勧めするのとは少し違います。
使う方のからだに合わせることはもちろんのこと
目的やさまざまな事情も加味しつつ
これだ!というものを提案させていただき使っていただく。
その後もその時々の状態に合わせて見直しを行っていかないといけません。
使う方に合っている、というのが大前提。
高いものを使っていただく、
たくさんのものを使っていただく、
必ずしもそれがベスト、とは言いきれない。
それを理解しておくことが、福祉用具の仕事ではとても大事です。
わたし的には
それを使うことで、できなかったことができるようになる、
それを使うことで、できるようになる手助けをすることができる、
困っているみなさんのお役に立つことができる、
それこそが福祉用具の仕事のキモだと思っています。
そして、それに対してご利用者様、ご家族様に喜んでいただくことが
福祉用具の仕事の醍醐味だと思っています。
今回のアシストホイールのご利用者様は、
ご自宅近くに急な坂道があり、
どうやって通院するのかが問題でした。
けれど、車いすを使用することで通院ができるようになった、
そしてご本人に喜んでいただけた、
わたしにとって、それはとてもうれしいことでした。
介護の現場経験が長いせいか、
福祉用具をやっていても、どうしてもわたしは介護士の目線で考えてしまいがちです。
ご利用者様に喜んでいただけたら、わたしもうれしい。
ご利用者様のお役に立てたら、わたしもうれしい。
福祉用具をするうえで、その目線は間違っているのかもしれません。
だけど、それは大事なことなんじゃないか、と思っています。
わたしがケアショップに来て、早3年。
人も変わり、世代も変わり、雰囲気も変わってきました。
数字を追う中で、どうしても、
モノを売る、モノを運ぶ
という発想に片寄りかけてしまうこともあります。
でも、わたしたちが扱っているのはモノではなく福祉用具なんだということを
忘れないでいたいと思っているし、
それをみんなにも伝えていきたい、と思っています。
営業職である以上
数字を達成することはもちろんとても大事なこと。
だけど、それとは別に、
もっと心が豊かになる、福祉用具の仕事の醍醐味があることも
みんなに伝えていきたい、と思っています。
それと
わたしたちは、いつも先を見て、前に進むことばかりを考えているけれど、
振り返ってみれば
まだまだやり残していることも山積みで、満足いただけていないこともたくさんあります。
使っていただいているみなさんにもっと満足していただけるよう
そのことを忘れることなく頑張っていくことが
今のケアショップには大事なんだ
ということも、しっかり伝えていきたいと思っています。
ケアショップにはいつの間にか若い世代が増え、
いつしか自分は、物知りの長老のような存在になりつつあり
こんな話をすると、あ~あ~説教くさいと笑われそうですが
まぁまぁ、そんなカンジで
今年も残り1ヶ月半、みんなでわいわい頑張りたいと思います
そんなことを
あらためて考えるきっかけを作ってくれた
訪問介護のブログに感謝したいと思います。
どうもありがとうございました
それではまた、お会いしましょう