我が家の3匹の猫の
最年長、おん年14歳の “まお”は、
一番小さくて、臆病で、いじめられっ子です。
一日のほとんどを、自分専用の段ボールの中で過ごしていて、
出てくるのは、せいぜい1メートル四方。
それも、「出たいよ~。」と、にゃんにゃん鳴いて人間を呼び、
見守られながら、トイレに行ったり、ご飯を食べたり、
ちょこっちょこっと動きます。
まおは、小さな小さな世界で暮らしています。
まおは、いつの間にか、自分の身を守る術を身につけました。
いじめっ子の“こてつ”が、わざとらしくしっぽでちょっかいをかけながら、
水を飲んでいても、ひたすらじっと身をひそめて、こてつがいなくなるのを
待ちます。
少しでも動くと、こてつの思うつぼ。
強力猫パンチが飛んでくるからです。
こてつは、まおが好きで、遊びたいだけなんですが・・・
「かわいそうに・・」と、いつも思い、だっこしてやりたいといつも思います。
でも、まおは、抱かれるのが大嫌い。
それに、私にいつもこてつがくっついてくるのを知っていて、
私が近寄っても怯えた顔をして、抱き上げようなものなら、ギャーギャー大騒ぎ。
この14年、赤ちゃんの時期以外は、まおを抱いたことがありません。
なでても、手を噛んできます。
飼い主として、哀しい限りです。
でも、まおも、もう年なので、残りの日々を
好きなように、生きやすいように、最期までみてやりたいと思います。
まおの分も、こてつをギューッと毎日抱きしめて、ももちゃんをなでて暮らします。