耳の前に針で刺したような小さな孔があります。 数年前からその孔が炎症を起こし
       抗生剤で騙し騙し来ましたが、4月末より発熱、首のこわばりが強い状態になり
       受診結果。炎症が進み、軽い髄膜炎を発症している。  え= 何で
       服薬と点滴で炎症を抑え、落ち着いたら手術しましょう という具合に話が進みました。
       5月18日に手術日が決定。 全身麻酔で四泊五日の入院と説明され
       何が何でも入院だけは阻止したい。 と  「手術内容を感じたい」と変な理由を付け
       また「日帰りでも、自宅で安静にする。点滴だけは毎日通います」と 
  
       局所麻酔、日帰りの約束を取り付け 手術となりました。 
       いざ手術日。簡単に耳を切ると思いきや、到着後、直ぐに手術着に着替え
       緑のシャワーキャップを付けられ。手術室に。 医師、看護師 各2名。
       テレビで観るような 大きなライトがベッド上に2個
       点滴、心電図モニター、血圧計を付けられ、手足を縛られ
       間違いを起こさない様に、名前、病名の確認。
       耳だけが出た、シートを掛けられ、 いざ。
       生温かい消毒液「多分、イソジン」を耳全面に塗られ、 「耳に入った」と騒ぐ私に
       大丈夫と医師は諭すが、 視界がない私には、耳は大事な情報源。
       どうにか首を振らしてもらい。イソジンを退治。
       約束事のように、再度 名前、病名の確認。
       「少しチクッとしますよ」と耳に麻酔。 射すのは我慢できるが、麻酔薬が入るのが痛い。
       2度 3度と射され、「感じますか」と問う主治医に、防御反応が働き「ハイ」と返答。  
       4度目の麻酔と同時に  ジジ ジジ   と電気メスが走る音と 皮膚をなでられる感覚
       耳を強くひっぱり、チョキ チョキ グリ グリ ブンブン ジージーと色んな音
       「ハイとれました。今から縫いますね」と主治医の声。 右耳の摘出手術に1時間30分
       じっとしている辛さに「全身麻酔にした方が良かった」と後悔の念。
       左右の摘出手術に2時間30分かかりました。
       終了後 「嫌だ。歩ける」 と駄々をこねる私に 「少しは言うことを聞いて欲しい」と
       主治医に懇願され 車椅子で手術室を後にしました。
       ガーゼで両耳を覆われましたが、麻酔が切れても痛みもなく、主治医に感謝です。
       変な言い方ですが、忙しくも、滅多に出来ない経験で楽しい1日となりました。
       先生 有難う御座いました。